2010年10月25日

浅草演芸ホール10月前半寄席、続き(3日坊主93巡目ー2)

昨日の浅草演芸ホール、平成22年10月下席前半の寄席の詳細レポートです。

-18時00分途中入場-
桂伸乃介 「ろくろ首」
三笑亭笑三 「異母兄弟」
北見マキ マジック
三遊亭栄馬 「金明竹」
-19時00分-
---仲入り---
春風亭鹿の子 「袈裟御前」
コントD51 「花吹雪荘 コロッケの味」
桂幸丸 「はとバス懐かしの東京ドライブ」
三笑亭夢丸 「家見舞(肥瓶)」
-20時00分-
��モアモア 「行司夫婦」
三遊亭遊三 「替り目(元帳)」
檜山うめ吉 俗曲
三遊亭圓丸 「厩火事」

ろくろ首は、婿養子に行った先の嫁さんが夜中に首が伸びて怖い!となる話。
実家に帰りたいが…「母上もいい知らせを首を長くして待ってる」「そりゃ帰れねえ」と。
なるほどなーと思いました。

異母兄弟は個人的にこの日一番面白いと思った噺。
父親にこの人と結婚したいと相談する人は、皆腹違いの兄弟で、さぁ困った、母親に言いつけてやろうとしたら、
「あんたもこの父親の子じゃないから大丈夫よ」
みたいなオチ。
この噺は女性ウケがよさそうですね。
男性ばかりあちこちに手を出して…と思わせておいて、実は、と仕返しするような感覚です。

北見マキさんのマジック。
マキさんというから女性かと思いきや男性でした。
それにしても、まったくタネと仕掛けが分からない。
なぜハンガーが4つ知恵の輪みたいにくっつくのでしょう!!

金明竹は早口言葉のような、全然聞き取れない箇所があり、それがこの落語のオチとなる部分なのですが、4度も落語の中で繰り返して言ってるのに何を言ってるのか全く分からず、帰宅後検索してやっと理解したという演目。
いやぁ、深いなぁ、と…。
要は馬鹿の与太郎さんと壺やのおかみさんが、お客さんから預かった伝言が全く理解できず、ご主人にあやふやに伝言するような感じでしょうか…。

袈裟御前は、
文覚というお坊さんの出家の由来の噺。
昔は遠藤盛遠という武士だったが、恋い焦がれた袈裟御前を殺してしまい、出家。
しかし朝ごはんが食べられない、なぜか、それもそのはず…
春風亭鹿の子さんは、今年真打に昇進した女性のようで。
女性でも寄席に上がれるのだと知らず、ビックリしました。

コントD51は元気なおじいちゃんがトキばあさんという大家さんを演じて、
トキばあさんが時代劇好きなのか、芝居が出来れば安価で部屋貸しするよというところから、
下宿しようとしてる人と演技の応酬が始まるというコント。
お歳を召されても元気にお笑いをすると身体にいいですよ、という象徴でした。

はとバスの噺は、噺というよりも昭和のヒットメドレー。
なかなかオチが思い出せません。

家見舞も面白かった。
見舞に行くのに手ぶらじゃなんだからと肥溜めだった瓶を買っていき、水瓶用にとプレゼントしたはいいが、
その水瓶で作った料理が出てきてしまい…
うまくはぐらかそうとするのだが、肥瓶とばれてしまい、
「鮒は澱を食べるから鮒をもってこい」「それには及ばない。今までこい(肥)が入っていたんで」。
肥瓶の水を使った料理を食べまいと必死になっている姿がなんとも滑稽でした。
オチもなるほどなーと。
うまかったです。

Wモアモアは時事スポーツネタからの行司ネタ…
わたくし、相撲ネタには厳しゅうございますので…
残った残ったのくだりは面白かったです。

替り目は酔っ払いの噺。
家に帰ってきてから女房にあれ作れこれ食べたいとわがまま言う酔っ払いの旦那。
だけれども、こんな自分の世話してくれるのは女房しかいねえんだ愛してるんだ、というようなセリフを言う、心温まる内容。
本来の替り目は、オチが違うようですが、このオチの方がスッキリとしていてすきです。

うめ吉さん、歌よりも舞踊の方がうまく感じました。

圓丸さんは、ご自身の自虐的な夫婦話をまくらに「厩火事」。
簡単に言うと、夫婦喧嘩ばかりしているけど、私と瀬戸物、どっちが大事なの!ということ…ですよね…?

そんな寄席の一日でした。
こんなたっぷり見れて2500円は安い!
最前列でも値段が変わらないなんで、歌舞伎や相撲では信じられないことです。
すごいなぁ…

次は両国か池袋、上野、横浜の寄席演芸場に行ってみたいです。