2011年10月21日

在日ファンクワンマン『爆弾こわい』発売記念ツアー(3日坊主30巡目ー1)

渋谷O-WESTの在日ファンクのライブ『「爆弾こわい」発売記念ツアー』に行きました。

在日ファンクは「日本に在りながら」ファンクを再認識しようということで命名されたバンド。
ちょっと危険なバンド名ではありますが(この名前のせいでメジャーレーベルと契約できないではなかろうか?とおもう)、意味はシンプルなものです。

ジェイムスブラウンに感銘を受けたvo.浜野謙太さん(ハマケン)の、ファンク調の歌(語り?+ダンス?)に笑ったり聞き入ったり、そんなバンドです。

昨年1月にO-nestにてライブがあったのですが、
個人的に在日ファンクではそれ以来のshibuya Oグループでのライブ参加でした。
http://p-vine.jp/schedules/1815
O-nestがキャパ200人のところ、
昨年1月のライブでは集客が約6割ぐらいで、
「真ん中をあけないで、もっと前にきてください~!」とMCが言うようなライブでした。
しかしながら今回のO-WESTでは、
キャパ600人でチケットがソールドアウト。
人が入りきらないためか、2階の椅子席エリアも一般開放されていました。

満員の状態のライブ、
お客さんも楽しんでいましたが、
一番楽しんでいたのは出演者であることでしょう。
ハマケンさんがとても楽しそうでいきいきしていて、
いつもよりテンション高く、元気に動き回っていました。
(というよりも、いつもにも増して調子に乗っていたともいえます)
このお客さんと演奏者の一体感、
バンド成長中に感じる勢いの良さ、
お客さんの期待値とバンドの実力があいまっているといいますか、
お互いがノリに乗っている状態であり、
私はそんな状況に感動しました。

客層は、
浜野さんが他に所属するインストバンド・SAKEROCK(女性ファン6~7割)とも、
そのSAKEROCKのリーダー、星野源ソロ(女性ファン8~9割)とも違い、
男女比がほぼ半々でした。
男性はブラックミュージックを好みそうな
がたいの良い男性をよく見かけました。
女性はSAKEROCKファンににた風貌の方が多く
男女とも他にノリノリのロックを追いかけるロックファンのような方がいらっしゃいました。

ライブは第1部・第2部と2部構成になっており、
第1部では1stアルバム発売以降の新曲を中心に、
第2部では1stアルバムのアゲアゲなチューンと
2ndアルバムの新曲をおりまぜて、
それぞれ披露していました。


1st Set
1.こまくやぶれる
2.はやりやまい
3.城
4.毛モーショナル
5.環八ファンク
6.むくみ

2nd Set
7.最北端
8.ダンボール肉まん
9.罪悪感
10.爆弾こわい
11.夜
12.マルマルファンク
13.きず
14.才能あるよ
——————————–
15.京都
(セトリ!!!より引用)
http://www.setlist.mx/?p=11148

このセトリをみて個人的に感じたのは、
1stアルバムと2ndアルバムは2つで1つの「在日ファンク」という世界観を表しているのだということ。
2ndアルバムって、正直に言って、1stアルバムよりアップテンポの曲が少なく、
ライブでは盛り上がりにくいな、と思っているんです。
実際ライブでも第2部の方でお客さんのテンションがよりいっそう上がりましたし、
2ndアルバムはミディアムテンポやバラードもあり、しっとり聞かせる曲が多いのです。
それは、その2枚で在日ファンクの全てを体現しているのではないか、と。
1stと2ndが表と裏といったような存在になっているのではないか、と。
1stでやったことをまた2ndでやることを敢えて禁止して、別の表情を見せてくれたのではないか、と。

言っていることが分かりにくくて恐縮なのですが、
今回は2ndアルバム発売ツアーだったのですが、
1stと2ndの曲を両方あわせて一つのライブとして成り立っていたな、と、
演奏者も2つを合わせて今の自分たちをみてくれ、と思ってそういう構成にしたのではないか、と
そう思いました。

だからこそ余計に在日ファンクがパワーアップしたと感じたし、
今後のリリースでもどんどん在日ファンクというバンドのいろんな面を、
表・裏のあとの“横”だとか、そういういろんな側面を見せてくれるんじゃないか、と
期待してしまいます。
よろしくお願いいたします。

ほか、特筆しておきたいこととしては、
個人的にはトロンボーンの村上さんの動きのキレがもっと良くなっておりびっくりしました。

在日ファンクはこのアルバム発売記念ツアーをまわり、
最後に追加公演として11/25に東京キネマ倶楽部での公演が控えております。
http://p-vine.jp/news/2985
チケットがちょうど明日22日から発売となります。
東京での次のライブがこの公演なので、
それまで楽しみにしています。

在日ファンク 公式HP
http://zainichifunk.com/