なぜだかはわかりません。
団十郎茶も、萌黄色も、浅葱色も、茜色も大好きな言葉なのですが、
特にいいのが「江戸紫」。
なんだろう、6文字のこのいい響き。
「助六由縁江戸桜」という歌舞伎演目で主人公の助六さんが頭にまいている鉢巻の色。
それが江戸紫。
長唄なのか河東節なのか良くわかりませんが、自分のことを紹介する唄(踊り?)で、江戸紫という言葉が出てきて、
すごく素敵です。
(正確には歌詞は聞き取れなかったのだが「江戸紫」という言葉が唯一聞き取れたという、それだけの話)
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ちなみにこんな色です。
力士の廻しの色をNHKのアナウンサーが紹介するとき、
鼠色っぽい色を「銀鼠」と表現している方がいました(おそらく岩佐アナだったと思う)。
いい響きだったので、
それを聞いた時は嬉しくて嬉しくて、
もっともっとJAPANESE TRADITIONAL COLORの名称で廻しの色を知りたいと思ったものです。
そこから、
和の色の名称マニアになろうと思っていたのに、
調べずじまいで今に至る………。
もっと日本人は色の名称を伝統的な呼び名で呼んでもいいとおもう!!
日本にはこんなに綺麗な呼び名と、染める技術があるのだから!!
と、若干思うのですが、
なんせ自分がまだまだ知らないものですから、
声を大にしてはとても言えるもんではありません。
大相撲のアナウンサーさん、
もっと伝統色の名前で廻しを紹介してください…
上の世代からそのような名称を聞いて、
下の世代がそれを覚えていくはずだから。
我々にもっと、その呼び名を覚えさせてほしい。
このまま聞き慣れなくなってしまうのは、寂しい。
言葉がさびれてしまわないよう、残していってほしい。
そんな風に思いました。
(これこそ、他力本願の極み…)