演劇集団キャラメルボックス「バイ・バイ・ブラックバード」を観劇しました。
ハーフプライスにて観ることができたので…というのが、足を運んだ大きな要因。
観劇の感想は…
●やっぱりキャラメルボックスはファンタジーだなぁ~。
設定、ストーリー、構成がファンタジーで、
穢れてしまった大人が観ると、あぁ、こんなんに純粋に感動したりした時代もあったな~~って、
昔純粋に観劇していたことを思い出すのであります。
だから金曜の夜なのに観客も学生が多くいて、びっくり。
自分の周りには関係者のような方がいっぱい。
結構観客に舞台人が多いのかも??
前列にはやや落ち着いた年齢の方たち。
サポーターズクラブ会員と思われ。
●今、流行ってるの??一人一人に焦点をあてた舞台。
今回の話は、新種の病気で16歳以降の記憶がなくなってしまった5人のお話。
主に主人公の記憶を辿る話をベースにしながらも、
実際は3人の、記憶をなくした背景と家族との絡みを描いている。
なんというか、「ゆとり世代」?
一人一人の個を大事にするっていう世代の演劇なのかな?
そんなことを考えてしまった。
昔のキャラメルボックスって、こう、勢い良くストーリーがどどどど~~って進む感じで、
その中で人と人との繋がりだったり愛だったり、その部分に焦点が当たってた気がするんだけどな。
心情に重きを置いたストーリーだったからかなぁ。
まぁでもこの方が、観る人を選ばない(どの立場からでも共感を覚えられる)というメリットもあるんだけど。
個人的には主人公の女の子と歳が近かったので、
その子に自分を重ねたりもしてみました。
●新旧のメンバー。
うーん。
やはり昔からの劇団メンバーが印象的で、
彼らを越すインパクトのある若い俳優さんが出てこないんだよなー。
残念。
●タイトルの意味が知りたい。
「バイ・バイ・ブラックバード」
最後あたりに主人公が最終記憶を思い出しながら呟くのだが、
残念ながら抽象的すぎて意味が分からない。
「ブラックバード」で検索したら、超音速の航空偵察機がたくさんヒットした。
もうすこし検索して、やっと同名のジャズ・ナンバーが存在することが分かったのだけれど。
そして、もうすこし検索して、
やっと分かった。
「ブラックバード」=不幸の象徴。
黒人を揶揄した意味も含まれているようなのだけど。
この「バイ・バイ・ブラックバード」という歌の歌詞を訳すと、一部分で
“さようなら、不幸な鳥さん”
というところがある。
だから、この芝居では、「不幸との別れ」を象徴してこの言葉を使っていたんだろうな~と。
これ以上詳しく書いてしまうとねたばれになってしまうから省略。
●劇中歌が気になった。
いい声だったから。それだけ。
ま、そんな感じです。
おわり