2010年6月4日

「バイ・バイ・ブラックバード」観劇(3日坊主45巡目-3)

演劇集団キャラメルボックス「バイ・バイ・ブラックバード」を観劇しました。

ハーフプライスにて観ることができたので…というのが、足を運んだ大きな要因。


観劇の感想は…


●やっぱりキャラメルボックスはファンタジーだなぁ~。

設定、ストーリー、構成がファンタジーで、

穢れてしまった大人が観ると、あぁ、こんなんに純粋に感動したりした時代もあったな~~って、

昔純粋に観劇していたことを思い出すのであります。


だから金曜の夜なのに観客も学生が多くいて、びっくり。

自分の周りには関係者のような方がいっぱい。

結構観客に舞台人が多いのかも??

前列にはやや落ち着いた年齢の方たち。

サポーターズクラブ会員と思われ。



●今、流行ってるの??一人一人に焦点をあてた舞台。

今回の話は、新種の病気で16歳以降の記憶がなくなってしまった5人のお話。

主に主人公の記憶を辿る話をベースにしながらも、

実際は3人の、記憶をなくした背景と家族との絡みを描いている。


なんというか、「ゆとり世代」?


一人一人の個を大事にするっていう世代の演劇なのかな?

そんなことを考えてしまった。

昔のキャラメルボックスって、こう、勢い良くストーリーがどどどど~~って進む感じで、

その中で人と人との繋がりだったり愛だったり、その部分に焦点が当たってた気がするんだけどな。

心情に重きを置いたストーリーだったからかなぁ。


まぁでもこの方が、観る人を選ばない(どの立場からでも共感を覚えられる)というメリットもあるんだけど。

個人的には主人公の女の子と歳が近かったので、

その子に自分を重ねたりもしてみました。



●新旧のメンバー。

うーん。

やはり昔からの劇団メンバーが印象的で、

彼らを越すインパクトのある若い俳優さんが出てこないんだよなー。

残念。



●タイトルの意味が知りたい。

「バイ・バイ・ブラックバード」

最後あたりに主人公が最終記憶を思い出しながら呟くのだが、

残念ながら抽象的すぎて意味が分からない。


「ブラックバード」で検索したら、超音速の航空偵察機がたくさんヒットした。

もうすこし検索して、やっと同名のジャズ・ナンバーが存在することが分かったのだけれど。

そして、もうすこし検索して、

やっと分かった。


「ブラックバード」=不幸の象徴。

黒人を揶揄した意味も含まれているようなのだけど。

この「バイ・バイ・ブラックバード」という歌の歌詞を訳すと、一部分で

“さようなら、不幸な鳥さん”

というところがある。


だから、この芝居では、「不幸との別れ」を象徴してこの言葉を使っていたんだろうな~と。

これ以上詳しく書いてしまうとねたばれになってしまうから省略。



●劇中歌が気になった。

いい声だったから。それだけ。




ま、そんな感じです。


おわり