2010年3月13日

『農業少女』観劇レポート(3日坊主17巡目-1)

池袋・東京芸術劇場小ホール1にて『農業少女』観てきました。

野田秀樹が東京芸術劇場の芸術監督に就任した記念プログラム。
2000年に野田さんが演出した同名の芝居の再演。
だけど演出は松尾スズキ!
morioとしては野田秀樹×松尾スズキという点と、主演が多部未華子、そして脱がないマジメなジュンリー(江本純子)が観られるという点が観劇のきっかけになりました。

内容は…
西の果ての田舎に暮らす一人の少女・百子が、農業が嫌で家出して東京に出てくるんだけど、
そこで出会った都罪、山本ヤマモトという2人の男により、思わぬ展開へ巻き込まれるというお話。

ファシズムと世論、東京と農業、大衆の興味とマスコミの煽り、なんかそんなものの因果関係により、
一人の女の子があんなにも苦しんでしまうなんて…

か・な・り難解だったけど、悲しいお話だということは分かった。
それとやっぱり今の使い捨て思想のメディアは嫌いだと思った。

演出面では、
松尾さんのクレイジーでエッジの聞いてる面と、野田さんの真面目で論理的なひっかけと、2つが垣間見られて面白かった(それが話をさらに難解にしている気がするのだけれど)。
所々で宇宙人が出てきたり、多部ちゃんが『シャー!』って言ったりするところが松尾さんの舞台っぽい。
特に都罪を演じる吹越さんは、松尾さんがのりうつってるんじゃないかってくらいに松尾さんぽくて、
やっぱりクレイジーだった!
ちなみにさっき知ったのだが、2000年の初演時に松尾さんはこの都罪役を演じていたらしい。
道理で似てるんだ!!

初演を観ていなかったので、野田秀樹純度100%だったその舞台と今回の舞台とを比べることはできないが、
大っっ変気になる!

かなり違うんだろうな。



あとあと、映像が流れてましたが、
morioが愛してやまない上田大樹さんの映像じゃないの、これまた!
ときめきました。
彼ほど映像を多方面からアプローチできる人は絶対にいない。
ほんと好きです。


次回野田地図公演『ザ・キャラクター』のチケットも無事入手したし、
野田秀樹関連はひとまず安心安心。
今年はあと大人計画の本公演とナイロン100℃の公演があるので、
油断はできないぞ~!
あとはやっぱり『博覧會』が観たいす…。

おわり