2010年4月24日

「アベちゃんの悲劇」読書感想(3日坊主32巡目-1)

俳優・阿部寛の自伝的読み物「アベちゃんの悲劇」を読了しました。
図書館で延長貸出してもらうこと、苦節3回。
すなわち読むのに8週間、2か月弱かかってる。
面白い本ならすぐ読めるやろ!というのが普通だが、
こんなに延長してもらうのも面白くて続きが読みたかった証拠。
スゲェ面白かったの。

話は阿部寛がメンズnon・noモデルになった敬意を序章とし、
幼少期、どんな子供でどんなヤンチャをしていたかから、
途中の挫折、Vシネ、舞台、復活、仕事観まで沢山のことが赤裸々に書かれている。

それが人間味があってすごく面白いのと、
ストーリーひとつひとつが必ずオチがあって面白い。

例えば…
アベちゃんは負けず嫌いだったらしく、
学生のころ一番足が速くてクラスでもてはやされていたのに、
転校生の男の子に足の速さで負けてしまい、
しかも転校生のこが二次生長で身体がグングン大きくなってしまい、完敗したというエピソード。
しまいには「毛の濃い人は足が速いという定説を持った」とか言い出すから…。

モデルから俳優に転身して、なかなか芽が出なかったと聞いていたけど、
本を読んで本当に大変だったんだなぁ、と。

でも阿部寛の演技へのこだわりがとても伝わってきて、感動した。
役作りで海外まで行って実銃を使ってみたりね。
出会った人、一人ひとりの言葉を吸収して、ストイックに生きてる。
「芸術家というのは孤独でなければいけない」
「無理が出来なくなったら役者として終わり」
「実体のつかめないのがいい役者(演技の幅が広いということ)」
などなど語られている。
結婚しない理由も頷ける。

これを読んで自分ももっとストイックに生きよう、
全てを一度さらけだして這い上がった人こそ強い、と思った。

40を過ぎてもなお輝き続ける阿部寛を影で応援しつつ、
今後自分もアラフォーで輝けるよう頑張ろうと思いました。

おわり