発売前からJ-WAVEでかかっていて気になっていた、
スキマスイッチのセルフカバーベストアルバム
「DOUBLES BEST」を手に入れました。
「ファン投票で選んだ曲を、2人だけで新録・アレンジしたアルバム」
というコンセプトのもと、作られたアルバム。
既存の曲がよりグレードアップしていたり、
今までのイメージをいい意味で裏切ったり、
ずいぶんと曲調が変わっている曲もありました。
聞いていてとても楽しい。
そして、また既存のオリジナル曲(原曲？)と聞き比べたくなって、
昔のアルバムを探しだす…
そんな、いいループを生むアルバムです。
さて、こちらのCDアルバム、初回限定盤AとBには、
直近2作のシングルリード曲2曲入りのボーナスCDが付いているのですが、
これがとっても引っかかっています。
[レーベルの方針と自分達の方針が合わなかった]
セルフカバーで2人だけで演奏、というコンセプトだったので、
ボーナスCDを入れることに反対したスキマスイッチの2人。
そこで、ジャケットは普通のアーティスティックなデザインがされることなく、
メンバーの直筆メッセージを書き、
CDの盤面にもその言葉をプレスする、という和解案に持っていったのです。
ファンに思いを伝えたこの方法。
後世にも残るセルフカバーベストなのに、
アートワークとしてこのデザインで、良かったのでしょうか…
個人的には、この裏のレーベルとアーティストとの一悶着が見え見えなところが、
とても冷ややかに、一歩下がって引いた目で見てしまいます。
もう少し言うと、カッコ悪いな、と。
和解案がそれしかなかったとはいえ、
ファンに向けてその内部のゴタゴタがあったことを見せないでほしいと思いました。
救いがあるのは、
スキマスイッチのコアファンは、個人ブログ等を見た限り、
このボーナスCDの手法に対して高評価なこと。
「メンバー2人の想いが伝わって感動した」「アーティストのこだわりを感じた」などなど
メンバーの熱意やこだわりに対して良い感想を抱いています。
ファンが業界内の事情に対して冷ややかになってしまうことはなかったようです。
ほっ。
ところで、
そもそもどうしてレーベルは
既存のシングルカット曲2曲をアルバムに収録したがったのでしょう。
初回盤を欲しがるようなファンはシングルを既に購入しているでしょうし、
シングル2曲は今後のオリジナルアルバムに入れるためにとっておくのが普通なのでは…？
例えばsuperflyはシングルとコンセプトアルバムを一緒にした商品を
発売したことがありますが、それは新曲でした。
だから、購入に踏み切るファンは多かったはず。
でも今回のスキマスイッチは既存の曲なので、そこまで引きにならないとおもいます。
しかも、シングルをアルバムに入れてしまったら、シングルの売上が止まってしまいます。
だから、レーベルがアーティストの考えに反対してまで、
シングル曲をボーナスCDとして収録したことが、謎でなりません。
まぁ、結果論としては、
私はシングルを購入していなかったので、
ボーナスCDとしてそのシングル曲を聞けたことは良かったことでした。
でも、良かったからこそ、アートワークが本当に残念だな、と、
そんな風に思います。
お互い、いい大人なんですから、
いい商品を生むことに本気になりましょう。
カッコ悪い折衷案なんてやめて、完璧な商品を作りましょう。
音楽ファンとして、それを願ってやみません。
