http://www.museum-cafe.com/report/3833.html
隅田川の描かれた絵は、江戸時代に多く、錦絵?木版画?葛飾北斎や歌川広重、豊国など名浮世絵師の絵ばかりで、
浮世絵好きのmorioはそれだけで心踊ってしまうのに、
面白い絵がいっぱいあって、
もう感動しっぱなしでした。
初期のほうは、先日新橋演舞場で見た歌舞伎で題材になった梅若伝説にちなんだ"梅若塚"を描いた作品が多数。
江戸文化最盛期のゾーンでは、隅田川を上から下までながーく書いた屏風が沢山。
両国、浅草ばかりでなく、
下流(品川や永代橋の方)の隅田川もしっかりと描かれており、
ただただ圧巻されました。
それぞれの場所の風景と隅田川や、
美人画と橋、
それぞれの季節ごとの隅田川など、
切り口が面白い。
特に夏が綺麗でした。
両国橋と、花火!
藍色の染料が夏の浮世絵で綺麗に栄えるんですよね…。
影からくり絵という技法の絵にも感動。
一見普通の浮世絵なのですが…
絵の後ろから光を当てると、
ところどころ紙が薄くぼんやりしている箇所があり、
そこから柔らかい光がもれて…
夜の提灯やあかり、花火がうっすら浮かび上がるのです!
まさしく、昼と夜という表現。
これにはおったまげたといいますか、
こんなことを考えた当時の絵師さんに脱帽!感服!といったところ。
↓ここの鑑賞レポートに、影からくり絵の写真が掲載されています。
http://okepi.jp/kangeki/2010/09/20100927.html
個人的には、
両国橋を渡る力士の絵があって感動しました。
谷風という文字も発見…
また、昭和初期の絵では、まだ空襲にやられていない旧国技館の大鉄傘が両国橋とともに描かれていて、嬉しかったです。
そんな感じで、
隅田川界隈をもっと好きになれる展示だったという感想で〆させていただきます。