2012年12月4日

NAHAマラソン完走。初めてフルを走り終えての感想も交えて振り返る

第28回NAHAマラソン、無事完走しました。

どこまでも続く青空に期待していたのですが、
あいにくどこまでも続いていたのは雨雲でした。
雨・雨・雨。

時計を持っておらずランニングアプリで時間をはかるため、
iPhoneをマラソン時に携帯していたのですが、
iPhoneを取り出してカメラを起動させることすら躊躇われるほどの雨。
景色を楽しむ余裕はなく、
結局マラソン中は1枚も撮らずじまいでした。

そんな大降りの雨の中、
いただいた大きめの透明なポリ袋をかぶってのスタート。
いやぁ役立ちました。
もろに身体に受けてたらテンションガタ落ちだったかと。
それでもTシャツ・パンツともにずぶ濡れでしたが…

最初のほうは人が近距離にいっぱいいてだいぶ混雑。
自分のペースで走るのが難しかったです。
人波を避けてくねくねと抜いていく感じです。

国際通りを走るっていうのが新鮮でした!
あと、ひめゆりの塔の前も通過します。
途中で足を止め、手をあわせている方もいらっしゃいました。

ハーフの21kmあたりまではなんとか足が動きます。
その後がきつい。
足が動かないと思っているのですが、
それよりも足が動かない状態になるのが30kmから。
1kmが果てしなく長く、苦痛しかありません。

言いつけを守って、10,20,30km地点でパワージェルを投入しても、
30kmあたりになるとほとんど回復してくれません。
どうしたことか!

なんとか足を吊らないように塩飴を、
そしてパワージェルや沿道の差し入れのアミノ酸飲料を交互に飲み、
さらに終盤からはエアーサロンパス的な消炎剤(っていうのでしたっけ?)を沿道の応援の方からお借りし、
ごまかしごまかし、余力で走りました。
まぁ、走っていればいつかは着きますから…。
歩くより走ったほうが早く辛いことが終わるなぁと思って、
ほとんどノンストップで走りました。

なぜ私は今走っているのだろう?
ーそこに道があるからさ。
そんな疑問と答えを何度反芻させたことか。

ゴール地点の運動場に入った時、なんかすごい感動しちゃって。
高校球児と思われる方の強い応援がグッときてしまって、
ちょっとうるっときました。

しかし。
最後の運動場のトラック、
一面水没、泥まみれ。
…なにこのオチ。

涙も引っ込み、苦笑しながら
ピチピチチャプチャプRUNRUNRUN。

そんなゴールでした。

<感想>
・感動もありますが、苦痛の時間が長くそこからの解放感の方が大きい
・と言えど、完走したという事実は残るので、今後の人生の励みにもなり得るし、とても嬉しい
・沿道の応援が励みになるのは本当で、でもそれに感謝したり、笑顔で応えたり、ハイタッチする余裕が全然ない自分が情けなかった
・差し入れで多いのは黒糖。みかん。バナナ。水。スポーツドリンク。ありがとうございます
・シークワーサーなのかなんなのか分からないすっぱい柑橘系のは果物をいただいて、すごくビタミンCで癒された。あれ何だったんだろう?

ということで現在。
過去最高の筋肉痛が自分を襲っています。
牛歩状態。
階段の昇り降りは限りなく不可能です。
あと、爪が死んでます。
この後黒くなり剥がれることでしょう。
水ぶくれもできました。痛い。

あくびをすると肺がだるいので、
肺のまわりの筋肉も筋肉痛なのではないでしょうか。

ここまでの代償を受けるとは…
まさに、1日で1週間分の筋肉の運動を前借りしたような気分です。

マラソンってどう?と言われると、
2度とこんな苦痛を味わいたいと思いません。
だから個人的にはフルマラソンは1回で十分かもしれません。
ただ、自分なりの目標のタイムに追いつかなかったのは悔しい…。
もし今後もジョギングを継続し、タイムが伸びると実感したら、
また出場する意義はあるかと思います。
その時はまた。
それに、晴れたNAHAマラソンは最高と聞きます。
それを味わわずしてマラソンをやめてしまうのもダメかなぁと思ったりします。
来年の為に練習…できればなぁ(希望的観測)。

マラソンはドMなスポーツ。
ある人がそんなことを言っていました。
個人的には、ドMなスポーツでもあるけれど、自分を極限まで追い詰めるという観点からはドSなスポーツでもあると思っていました。
でも翌日のこの筋肉痛は100%ドMプレイです。
辛いの一言。

結論を言うと、
このマラソンを通して、自分はMじゃないということが分かり、すっきりしました。

ちゃんと社会復帰できるかが怖いです!