2014年6月26日

「ざ・3Mセミナー 第2回 着て、かぶって、守る、3M!」に参加してきた


住友スリーエム「ざ・3Mセミナー 第2回 着て、かぶって、守る、3M!」
というセミナーに参加してきました。

スリーエムという会社にはスポンジ「スコッチブライト」や、ポストイットというイメージしかなかったんですが、
つい最近「リフレクター」などの高輝度反射材も作っていることを知りました。

↑こういうものをリフレクターといいます。

交通保安用品が少し好きなmorioとしましては、
すこし気になるわけです。
ナイトポリスとか大好きなわけです。

↑ナイトポリス。

これらの反射材製品について知りたい!
ということで、今回のざ・3Mセミナーに参加したわけです。

住友スリーエムのエントランス。
ショールームのように、色々な商品が展示されています。
日中は誰でも入れるそうです。

セミナー用に配布されたのがこちら。
おお、反射シートが!
あと、なんか不織布っぽい着るものがあるけれど…

ん、これは何だ…???
とりあえずセミナー開始です。

3Mの3つのMには意味がありました。
ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー。
「ミネソタ州」で「鉱業」をしていた「製造」会社。


最初は鉱物からサンドペーパー(研磨剤)を作り、自動車産業に使われていたそうです。
その後自動車の塗装で困っていた際にマスキングテープが開発され、
そこから家庭用へと発展したのがセロハンテープで
そのうちそれらを応用して道路標識用反射シート、メンディングテープ、医療用のサージカルテープ、ポストイットなどが開発されていきます。
製品開発の勢いは留まることを知らず、いまや世界で55,000種類の製品があるそうです。



そんな3Mの開発製品のうち、
着たりかぶったりして身を守るものを3つ紹介してもらいました。

1.高視認性安全服
言葉が固いんですが、いわゆる作業員さんが着てるアレです。

↑コレ。

3Mでは「スコッチライト」という反射材製品を作っていて、
それが工事現場・作業現場などで車から身を守るのに大活躍しています。
反射材!いきなりキター!!

ここで、さきほどの黒い謎の物体を使います。
これはポイントライトでした。

真ん中に安全服を着た社員さんがやってきます。
ライトを照らさないと特に何も変化は起きませんが、
このライトを彼に向かって照らすと…光る!

光る!光る!

自分に対してまっすぐ光が帰ってくるのです。だから明るい。
乱反射しないので、周りの人には明るく見えません。
すごいなぁ、スコッチライト。

それにしても綺麗すぎる…。
自分はここで、Perfumeのプロジェクションマッピングを思い出しました。

ライブなどのエンタメ産業に、この技術を活かせないかなぁ。
演者が反射材の服を着て、お客さんにライトを持ってもらって、
各自が舞台の演者一人ひとりにライトを当てて、各自違う柄が出てきたり。
あるいは、
ディズニーランドや遊園地のアトラクションで
反射材を使用した仕掛けに光を当てて楽しむものがあっても面白そうだなぁ。
なんて考えていました。
もっとも、ニッチな産業でもないし流行り廃りの移り変わりの激しい市場なので
スリーエムさんが手をかけるような分野ではなさそうなんですけど…。

そのほか、
スリーエムの反射材(反射シート)は交通標識や保安工事用品にも使用されています!

こういうのとか、

こういうのとか、

こういうのってことですよね。

この市場は1社独占ではないので
ユニチカだとかオラフォルだとか他社さん製造のものも街中にあります。
これが3Mの反射材だと分かる見分け方ってないのかなぁ…と思ったんですが、
社員さん曰く、「ない」そうです。
ガックシ…。

2.化学防護服
化学物質やウィルス、浮遊微小粒子から身体を守る為の服です。
社員さんがモデルとして着て出てきてくれました。
キマってます。


おもにこんなシーンで使用されてます。
アスベスト除去や農薬散布でも?!

あ、そういえば机に防護服らしき物が用意されていたような…!

ということで、実際に化学防護服を着る時間が設けられていました。
お、おはずかしい…。

といいつつも、皆わりとノリノリで着ていました。
なかなか目にしない斬新な光景…。

ファスナーが2つあって、上からも下からも開くようになっていました。
男性はこの防護服を着たまま用が足せるわけですね。
いいなぁ…。

記念撮影。
ワン・ツー・スリーエム!

ちなみにこの防護服、着る時よりも脱ぐ時の方が大事。
服の表面に付着したウィルスや化学物質に触らないで脱ぐことが大事なのです。
脱衣の順番と方法という案内の紙がありました。
実際に着たものは使い捨てなので、機能性重視でファッション性はあまりなく
日常的な使用には向かないです。
でも大掃除の時にこれを着ていたら、どんなにホコリが立ってもヘッチャラですね。
それと、アウターの手袋だけをつけて、
大掃除で机をふいたり液晶モニターを拭いたり窓を拭いたりできたら面白いかなぁ、
いや面白くないか。

3.自動遮光溶接面
ついついツナギに目が行ってしまいますが、
メインはヘルメットのようなお面「スピードグラス 自動遮光溶接面」です。

メタルロックバンド・Eternal (of Sweden) 「Burning With Pride」のMVとのコラボ映像も
セミナー会場で流れました。
かっこ良すぎるんですけど…。



この自動遮光溶接面は、溶接の時の光を自動的に感知して暗くなります。
デザインコンセプトは「騎士」。

実際にこの自動遮光溶接面をかぶって、
自動的に遮光するところを見てみましょう。

これがスピードグラス。
液晶のスイッチがあるみたいで、それをオンにしないと遮光されません。

溶接しているように見立てるための機械が用意されていました。
発光させながら、中ではどう見えるのか試してみます。

普通の時はこんな見え方をしていますが…

光を見るとまわりが暗くなり、光はホタルの光みたいに緑に見えます。
下部の緑の丸が光っている部分。
これにはビックリ。
これで日食も見られるんでしょうかね(聞き忘れた!)。

ちなみに色々なデザインが発売されているようです。
現場でスタイリッシュに装着できるようなのですが…
表面の素材の光り具合からか、右側3つはボウリングの玉にしか見えないです…。

日本でのPRだったら、
POLYSICSあたりとのコラボが最適でしょうか。
狼のようなデザインのものを作って、MAN WITH A MISSIONとのコラボも見てみたい気もします。


おまけ:スコッチブライトのスポンジ
3種類、お土産として頂きました。

3Mのスコッチブライトは他社のスポンジと比べて水切れがよく、
長持ちしやすいそうです!

形にも社員さんのアイデアが活きていて、
タオルフックに引っ掛けられるようになっていたり、
接着面を減らして水切れが良くなるように下が尖っていたり、

スポンジラックに引っ掛けられるような構造になっていたり、

マウスのように握りやすくなっていたり、

ひとつひとつにアイデアとこだわりと、
他社に真似できないオンリーワンのポイントを入れてくるなぁと思いました。

ところでこのキャラ、スミちゃんって言うんですね。
全然知りませんでした。

このあと質疑応答があって、セミナーは終了。
体験型で楽しく学ぶことが出来ました。
(これそのまま新卒採用の説明会でやったら大分楽しく学べるんじゃないかしら…)

まとめ
まずは、手広く開発しているんだなぁ、ということに驚きました。
次に、
お客さんの現場を視察してお客さん自身が気づいていない不便な点を探して解決のための糸口を考え開発をするという姿勢が、
色々なグッズや現場で活躍する製品を生んでいるんだなぁと思いました。
ある程度余裕がないと小さなことに気づいたり、発明のためのアイデアが浮かんだりできないだろうから、
社員の方はものすごく大きい器の方たちばかりなんだろうなぁ。


反射材についてを中心に文章を書こうと思ったのに
それ以外のことのボリュームがたっぷりになってしまいました。
ま、それも良しということで。

ありがとうございました!


◆3M 住友スリーエム
http://www.mmm.co.jp/