2014年7月6日

21世紀ってすごい。金沢21世紀美術館と企画展示「レアンドロ・エルリッヒ ーありきたりの?」


金沢21世紀美術館というところをご存知でしょうか。
金沢観光では兼六園、金沢城に次ぐ名所となっているそうです。

6,7年前に金沢に観光に来たときは、
全く興味が湧かず素通りをしていたのですが、
この丸い美術館は色々と立体的な展示室があったり、
光のはいる部屋があったり、
まさに21世紀を象徴とした建物。

堅いイメージの美術館とは違って、ちょっぴり楽しそうかも!
ということで、今回は21世紀美術館に立ち寄ってみました。


建物の正面入り口の奥には
この美術館の象徴的なアート作品、<スイミング・プール>があります。


プールの中には人が見えて普通に歩いています。
どうやらこの下に小部屋があって、歩ける模様。


中にいらっしゃる見ず知らずの方と手を振りあいます。

このプールの中に入ってみましょう。
特別な地下階段が美術館の中にあり、
下って道を進むと、プール色に塗られた部屋が登場。

中で写真を撮る方が多数いらっしゃいました。


やはり、外にいらっしゃる見ず知らずの方に手を振ります。

た、たのしい…
なんなんだこの斬新なコミュニケーション。


企画展示では、2014年8月31日まで
このプールをつくったレアンドロ・エルリッヒさんの最新作が飾られる作品展
「レアンドロ・エルリッヒ ーありきたりの?」が開催されていました。

驚くことに作品のほとんどが写真撮影可でした。
その一部をご紹介しましょう。

<見えない庭>
自分が何人も見える不思議な庭。


<階段>
階段を横から見た感じの作品。


反対側から見るとこんな感じ。
床から天井を向いて見るという感覚ですね。


<エレベーターの迷路>
エレベーターが何個か繋がっていて人の顔が見えるんですが、
端のエレベーターの側面が鏡なので、自分の顔がいっぱい見える…。
まるで無限エレベーター。


<雲>
白いインクでうすく色づけされた何枚かのガラスの板が重なると
ふわふわな雲のように見えるというもの。
それぞれ、蟹、とか、クラゲ、とかの形になっています。


<リハーサル>
奥の部屋に楽器が置いてあり、自分たちは所定の位置にある椅子に座り弓を持ちます。
するとガラス面に反射して映った自分がまるで楽器を弾いているように見える、というもの。

レアンドロ・エルリッヒの展示物は自分が参加型で作品の一部になれる点、
普段ふれている身近なモノがテーマの作品が多い点、
観るごとにそういう表現方法があるのか!という驚きを感じられる点、
そんなところが魅力的なんじゃないかなぁと思いました。


◆レアンドロ・エルリッヒ ーありきたりの? - 金沢21世紀美術館
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1711

◆日本一有名なプールからの10年『レアンドロ・エルリッヒ』展 - 連載・コラム : CINRA.NET
http://www.cinra.net/column/leandroerlich-report