人生3回めの富士登山をして参りました。
1回めは初心者に人気の富士吉田ルート。
2回めは下山時の砂走りが楽しい須走ルート。
3回めである今回は、登る距離が一番短く所要時間も一番短い富士宮ルートにチャレンジ。
「表口」と呼ばれ、昔からあったオーソドックスなコースだそうです。
その反面登山と下山のルートが同じで、若干狭いです。
ただ、「That's 山登り!」といった感覚は一番感じられるかと思います。
早速朝8時から登山開始!
ところが、天気が…
上も下も雲に覆われていました。
本来富士登山のいいところは、
上を見て目標とする頂上まで近づいていることが分かる点、
下を見てこんなに登ったんだ、と思ったり、
青い空や白い雲、緑の木々など素晴らしい景色を眺めながら登れる点、
そんなところだと思うんですが、
ただただ白い霧(というか雲)に覆われて上も下もよく見えない…。
こんなんでは自分がどれくらい登ってきたのかわかりません!
3,000mの地点まで来たようですが…
全く見晴らしが良くない!登ってきた!という達成感があんまりない!
なんじゃこりゃああああああああああ!
しかし、憤慨しながら登ること30分。
8合目にて。
なんと! |-'*) …チラッと晴れ間が見えました!
そして…ついに!
雲が切れ、頂上が見えました!
やったー!
油断すると、この写真のように雲が吹き抜けていくので
視界が急に悪くなるのですが、
その分自分が雲の中にいるんだという感覚がありとても楽しいです。
このあたりからテンションが一気にあがってきまして…
9合目(また雲に覆われてしまいました)
9合5勺
と、ずんずん進み、
登山開始4時間を過ぎるとこんな風景が…
あー、私は、この空と雲が見たくて、
毎年富士山に登ってるんだなぁ、と思える瞬間です。
幸せを感じました。
そしてこの鳥居を超えて、登頂です!
かかった時間は4時間15分でした。
他のルートだと5時間以上かかるので、やはり登山時間は短いですね。
写真ではわかりにくいのですが、
右側・晴れ間から見える大陸が、富士山とともに世界遺産に登録された三保松原です。
一体、三保松原からは富士山はどんなふうに見えていたんでしょう…?
富士山の頂上から見るパノラマはこんな感じです。
iPhone5でパノラマ撮影するという夢が叶いました!
どやっ!
富士山に登って毎年恒例で行なっていることがあります。
それは、日本一高い公衆トイレで用を済ますこと。
トイレの管理人さんが毎日毎日手書きしています。
このイラストを写真に撮るのが自分の年1回の使命。
あとで見返すとほっこりするんです。
てるてる坊主も嬉しい心遣いですよね。
ちなみにトイレは環境維持費ということで300円します。
でもとっても綺麗。
(ちなみに昨年までは200円でした…)
そして、3時間かけて日が暮れる前に下山して、
温泉に入って、日帰りで帰りました。
富士山の魅力って、
みんなで行列になって登ってると、信仰しにきた感じもあるし、
非日常感、民俗学的にいうハレの雰囲気?
そういうところもあると思うんです。
一緒に登った会社の先輩も、
「初詣するかのように、1年に1回登る」
って言ってました。
まさに、そんな感覚なんですよね。
神様とかそういう類はまったく信じていないんですが、
お祭り感覚?お伊勢参りに近い感覚?
それにあの風景・パノラマですからね。
清々しいし、空気が澄んでるし、太陽が近いし、
余計なものがないんです。
気分もとっても晴れます(ただし、空が晴れてたら)。
また来年も行きたいのですが、
まだ行ったことのない最後のルート・御殿場ルートに挑戦することになりそうです。
御殿場ルートは登頂に8〜10時間かかる最も過酷なコースなので、
今からおののいています…。
怖い…。
でも、いまだかつてない達成感を味わうことができるんだろうなぁ、と思うと、
チャレンジしてみたくなりますよね!
富士山は逃げないので、
ぜひ一生に一度は登頂してみてください。
この景色、いろんな方に見てほしいです。